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2026.9.18

【美容室難民】「前回と同じ」が、しっくりこなくなる理由。

  • 齋藤 陽介
  • お悩み解決


 

【美容室難民】「前回と同じ」が、しっくりこなくなる理由

 

こんにちは。表参道・南青山の美容室 5SCENE AOYAMAの齋藤です。

▶ Instagram:https://www.instagram.com/ysk1983s
 

美容室で「前回と同じでお願いします」とオーダーすることは珍しくありません。前回の仕上がりが気に入っていて、家でも扱いやすかったのであれば、無理に髪型を変える必要はないと思います。

ただ、同じスタイルを何度か続けているうちに、「嫌ではないけれど、以前ほどしっくりこない」と感じることがあります。

長さも大きく変わっていない。美容師もいつも通り切っている。それでも以前と少し違って感じるのは、髪型だけを前回と同じにしても、髪の状態や生活、好みまで前回と同じとは限らないからです。

 

前回と同じように切っても、同じ仕上がりになるとは限りません

髪は季節や湿度によって広がり方が変わりますし、カラーなどの履歴によって毛先の状態も変化します。長い期間で見れば、髪の太さやボリューム、顔まわりの密度などにも少しずつ変化が出てきます。

例えば、以前はちょうどよかった毛量調整を、そのまま繰り返せばいいとは限りません。今の髪に必要な厚みまで取ってしまえば、かえって毛先がまとまりにくくなることもあります。

その状態を「重たいから」とさらに軽くしてしまうと、その日はすっきりしても、時間が経つにつれて広がりやすくなる場合もあります。


 

だから「前回と同じ」というオーダーでも、前回の切り方をそのまま再現するのではなく、今の髪を見て、残すところと調整するところを判断することが必要になります。
 

髪だけではなく、好みや生活も少しずつ変わります

カルテには残らない変化もあります。

着る服やメイクが少し変わったり、以前よりスタイリングに時間をかけなくなったり、仕事や家庭での過ごし方が変わったり。そうした生活の変化によって、髪型に求めるものも少しずつ変わっていきます。

以前は丸みのあるボブが好きだったけれど、最近はもう少し軽さがある方が自然に感じる。以前は毎朝アイロンを使っていたけれど、今は乾かすだけで形になってほしい。

本人が「好みが変わった」と自覚するほど大きな変化ではなくても、自分が心地よいと思うバランスは少しずつ動いています。

そのため、「前回の髪型は今でも好き。でも、なぜか以前ほどしっくりこない」ということが起こります。


 

長く担当しているからこそ、「いつも通り」にしない

長く担当しているお客様については、美容師側にも多くの情報が蓄積されています。

好きな長さや雰囲気、普段のお手入れ、過去に気に入っていただいたスタイル。それらを知っていることは、長く担当する大きなメリットです。

一方で、「この方はこのスタイルが好き」という過去の情報だけで判断してしまうと、今のお客様に起きている小さな変化を見落としてしまうことがあります。

だから5SCENE AOYAMAでは、「今日は変えますか?」だけではなく、前回のカットから今日まで実際に髪を扱ってみてどうだったのかも大切にしています。

最近、横の髪を耳にかけることが増えた。トップが決まりにくくなった。以前より結ぶことが増えた。乾かしたときに毛先がまとまりにくくなった。

こうした何気ない話の中に、次のヘアスタイルを考えるヒントがあります。


 

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大きく変えなくても、今の自分には合わせられる

最近しっくりこないからといって、必ずしも大きく髪型を変える必要はありません。

ボブの長さはそのままでも、顔まわりの厚みを少し調整する。ショートの雰囲気を残しながら、今の髪質に合わせてボリュームの位置を変える。スタイリングにかけられる時間が変わったのであれば、それに合わせてカットのつくり方を見直す。

写真では大きな変化に見えなくても、毎朝自分で扱ったときには、こうした小さな調整が違いとして表れます。

その日の気分や季節、髪の状態まで見ながら、今まで気に入っていたものの中から「何を残して、どこを変えるか」を考える。

僕はこれも美容師からの大切な提案だと思っています。
 

「前回と同じ」は、ぜひ伝えてください

「前回と同じと言わない方がいいのかな」と考える必要はありません。

前回が良かったのであれば、「前回の感じが好きでした」とぜひ伝えてください。その情報があることで、美容師も何を残すべきなのか判断できます。

そこに、

「前回の長さは好きだけれど、最近少し横が重たく感じる」

「形は気に入っているけれど、前より朝に決まりにくくなった」

といった、最近感じていることを一つ加えてもらえれば十分です。

原因や解決方法までお客様自身で考える必要はありません。同じ「重たい」という感覚でも、本当に毛量が多いのか、ボリュームの位置によってそう見えているのかでは、カットの方法が変わります。

感じていることを聞き、実際の髪を見て、どうデザインに落とし込むのかを考えるところから美容師の仕事が始まります。
 

5SCENE AOYAMAで大切にしていること

僕自身、「前回と同じで」と言っていただけることは嬉しいです。前回の仕上がりを気に入っていただけたということなので、良かった部分はできるだけ残したいと考えています。

ただ、前回のカルテをそのまま再現するのではなく、今の髪がどう伸びているのか、どこが扱いづらくなっていないかを確認し、その日の気分や季節も含めて今のお客様に合うバランスを考えます。

変える必要がなければ無理に変えません。少し調整した方が扱いやすくなるのであれば、その理由をお話ししたうえで提案します。


 

同じスタイルを続けることと、同じ切り方を続けることは違う。

長く気に入っているヘアスタイルを壊さず、その時の髪、その時の生活、その時の感覚に合わせて少しずつ更新していくことも、長く担当する美容師の役割だと思っています。

「前回と同じ感じは好き。でも最近、ここだけ少し気になる」

そんな曖昧な相談でも大丈夫です。今までの良かったところを残しながら、今の自分に自然に馴染むヘアスタイルを一緒に考えていきます。

 

 

5SCENE AOYAMA / 齋藤陽介

表参道・南青山で、大人女性のショート・ボブを中心に担当しています。実際のお客様のヘアスタイルはInstagramでも紹介しています。

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Posted by

齋藤 陽介

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