【美容室難民】美容室選びに迷ったときに整理したいこと。
2026/08/29
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2026/08/29
こんにちは。
表参道の美容室 5SCENE AOYAMA の齋藤です。

美容室を変えても、また同じように「なんとなく違う」と感じてしまう。
そんな経験がある方は、少なくないと思います。
大きく失敗しているわけではなく、全体としては整っている。それでも、どこかしっくりこない。その違和感は、目立つミスではなくほんの少しのバランスのズレから生まれていることが多いです。そしてそのズレは、はっきりと言葉にしづらいまま繰り返されてしまうことも少なくありません。その結果として、美容室を変えても同じような違和感が続いてしまう。
いわゆる「美容室難民」と呼ばれる状態は、こうした小さなズレの積み重ねから生まれていると感じています。
例えば、カウンセリングでよく使われる「軽くしたい」という言葉があります。
美容師がその言葉を「毛量を減らしたい」と解釈すれば、髪の内側から量を取るという施術になります。
しかし、お客様が感じていた重さは、髪の量そのものではなく、横に広がって見えるシルエットだったのかもしれません。その場合は、単純に毛量を減らすよりも、重さの位置や顔まわりとのつながりを変えた方が、求めている軽さに近づくことがあります。
実際、毛量が多いからといって必要以上に量を取ってしまうと、美容室を出た直後は軽く感じても、数週間すると短くなった髪が内側から押し出して広がったり、毛先の厚みがなくなってまとまりにくくなったりすることがあります。「軽くしてほしい」という言葉には応えていても、その人が本当に求めていた扱いやすさとは違う結果になってしまうわけです。

「ショートにしたい」「すっきりさせたい」「丸みが欲しい」といった言葉にも、同じようにいくつもの解釈があります。だからカウンセリングでは、使われた言葉だけではなく、「なぜそうしたいと思ったのか」「今のどこが気になっているのか」まで共有することが重要になります。
お客様が専門的な言葉を使える必要はありません。曖昧な感覚を、実際に切る長さや残す重さへ置き換えるところまで含めて、美容師側の仕事だと僕は考えています。
希望がきちんと共有できたとしても、同じオーダーから全員の美容師が同じ形をつくるわけではありません。カットには、お客様からは見えにくい美容師側の判断が数多く入っているからです。
例えば同じ「短めのショート」という希望でも、後頭部の丸みをどの高さにつくるのか、襟足をどこまでタイトにするのか、顔まわりをどの程度残すのかによって印象は変わります。髪が細くて潰れやすい方と、毛量が多く広がりやすい方では、たとえ同じ参考写真を持ってきても、同じ場所を同じように切れば同じ仕上がりになるわけではありません。
ここで美容師が行っているのは、単なる技術の再現ではなく選択です。
どこを残した方がその人の雰囲気に馴染むのか、どこを変えると骨格が自然に見えるのか、さらに家で扱ったときに無理が出ないかまで考えながら、形を決めていきます。
そのため、技術力のある美容師同士でも仕上がりは違います。それぞれが何をきれいだと考え、どこをその人らしさとして残すのかという判断が違うからです。
美容師選びで意外と見えにくいのが、この「判断の違い」だと思います。

美容室では大きな鏡の前に座っているため、仕上がりを確認するときも自然と正面から自分を見ることが多くなります。前髪や顔まわりがきれいに整い、正面のシルエットに違和感がなければ、その場では「いい感じ」と思えることも多いでしょう。
ただ、日常生活の中で人から見られているのは正面だけではありません。
横に並んで話しているときもあれば、歩いている後ろ姿を見られることもあります。さらに髪は止まった状態だけではなく、歩いたり振り向いたりするたびに動いています。
ショートやボブの場合、この角度の違いが特に出やすくなります。正面ではすっきりしていても、横から見ると後頭部のボリュームが低すぎて頭の形が平たく見えることがありますし、横幅を抑えるために髪を取りすぎると、後ろから見たときには必要な厚みまでなくなっていることがあります。
だから僕は、正面・横・後ろを別々の完成形として考えるのではなく、一つの立体としてつながっているかを見るようにしています。どこか一方向だけを整えるのではなく、角度が変わってもシルエットに無理がないこと。そのつながりが自然であることが、日常の中で見たときの違和感を減らしてくれます。

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人は髪型の細かい技術までは見ていません。見ているのは、整っているかどうかです。
例えば、
頭の形がきれいに見えるか。
首まわりがすっきりしているか。
全体のバランスに無理がないか。
こういった印象は、意識的というよりもほとんど無意識の中で判断されています。そしてその判断は、
正面だけではなく、360°どこから見てもバランスが取れているかで決まります。
正面では整って見えていても、横や後ろでバランスが崩れていれば、違和感として伝わる。逆に、どの角度から見ても自然に収まっていれば、特別なことをしていなくても「整っている」と感じてもらえる。
印象は一方向ではなく、
全体のつながりの中で決まっています。

だからこそ僕は、仕上がりを正面だけで判断しません。鏡の中のバランスだけでなく、
横から見たときのシルエット、後ろからの見え方、そして動いたときや時間が経ったあとの変化まで含めて見ています。
360°すべてで自然につながっているか
そこを基準に整えています。一方向だけ整っていても、どこかにズレがあれば違和感は残ります。どの角度から見ても無理がなく、日常の中で自然に収まっている状態。それが、「似合っている」ということだと考えています。

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「私にはショートとボブ、どちらが似合いますか」「このくらいの長さでも大丈夫ですか」と聞かれることがあります。
もちろん長さは印象を変える大切な要素ですが、同じ長さでもまったく違う印象になることを考えると、長さだけで似合う・似合わないを判断するのは難しいと思っています。
例えば顎の位置で切ったボブでも、毛先に厚みを残して重心を低くすれば落ち着いた印象になります。
一方で、顔まわりに動きをつくり、少し高い位置へ視線が向くようにすると、同じ長さでも軽やかに見えます。
ショートも同じです。数センチ短くすることより、どこに丸みや重さを置くかを変えた方が、見た目の印象が大きく変わることがあります。
ただし、重心は高ければいい、低ければいいというものでもありません。
顔立ちや骨格、髪質はもちろん、その方がどんな服装をするのか、どの程度スタイリングするのかによっても自然に見える位置は変わります。
だからカウンセリングで参考写真を見るときも、長さだけを合わせるのではなく、「この写真のどこに惹かれたのか」を確認します。そこが分かれば、写真とまったく同じ形にしなくても、その方の中にある「好き」を残しながら、自分に馴染む形へ組み直すことができます。

5SCENE齋藤は、ヘアスタイルを感覚だけで捉えていません。髪型を少し建築に近いものとして考えています。
どこを支点にするのか。
どこに重心を置くのか。
どこに余白を残すのか。
その設計によって、全体のバランスは変わります。
例えば、後頭部の丸みを数ミリ変えるだけで横からの印象は変わりますし、襟足の収まりが整えば後ろ姿はすっきり見える。顔まわりの厚みや抜け方が変われば、正面の見え方も変わります。つまり、どこか一箇所だけで仕上がりが決まるわけではありません。
すべてが繋がっている
だからこそ、一部分のきれいさではなく、全体として無理なく整っているかを大切にしています。

カットをするときは、頭の中にある設計図をもとにしながら、
一人ひとりのお客様の骨格や髪質、バランスに合わせて形を整えています。
スタイル写真を見ることは大切です。実際、雰囲気や好きなバランスを知るうえでは、とても分かりやすい判断材料になります。
ただ、写真から分かるのはあくまで仕上がりの“結果”です。
分かるのは“結果”だけ
その髪型が
・なぜその形になっているのか
・どこを削っているのか
・どこを残しているのか
・どんな重心で設計されているのか
そこまでは見えてきません。つまり、見た目は分かっても、その仕上がりをつくっている考え方までは伝わりにくい。さらにもう一つ、写真だけでは分からないことがあります。
美容師との距離感
どこまで提案してくれるのか。
どこまで言葉にして説明してくれるのか。
こちらの曖昧な感覚を、どこまで整理してくれるのか。
この違いは、仕上がりそのものだけでなく、その時間の安心感や満足度にもつながっていきます。スタイル写真が素敵でも、その人との距離感が自分に合うかどうかは、また別の話です。
だからこそ、SNSは入り口としては大切ですが、写真の雰囲気だけでなく、その美容師がどんな視点で髪を見ているのかまで感じ取れると、選び方は少し変わってきます。

日々のヘアスタイルや、大人女性向けショート・ボブのデザインは Instagramでも発信しています。
サロンスタイルの雰囲気や、実際のお客様の仕上がりを 事前に見ていただけるので、
よければ参考にしてみてください。
▶ Instagram:https://www.instagram.com/ysk1983s
美容室を探すとき、「写真がおしゃれ」「口コミが良い」「人気がありそう」といった基準で選ぶことは自然なことです。
ただ、それだけでは自分との相性まで判断するのは難しいと思います。
特に何度か美容室を変えている場合は、新しい美容室を探すことと同じくらい、これまで何がしっくりこなかったのかを振り返ることが大切です。
例えば、仕上がった日は気に入っていたのに家では再現できなかったのであれば、問題はデザインそのものではなく、日常での扱いやすさだった可能性があります。
長さは好きだったのに何となく自分らしく見えなかったのであれば、長さではなく重さの位置や顔まわりのつくり方が好みと違っていたのかもしれません。
この整理をしないまま「次はもっと自分に合いそうな写真を探そう」と美容室を変えると、新しい美容師にも同じ言葉でオーダーすることになり、結果として似た違和感が繰り返されることがあります。

美容室難民から抜け出すためには、完璧な美容師を探すことだけではなく、自分がこれまで何に違和感を感じてきたのかを知ることも一つの手がかりになります。
美容師を選ぶときに見るべきポイントは、実はそこまで多くありません。
大切なのは、この美容師がどこを見てスタイルをつくっているかです。
例えば、
・横から見たときのシルエット
・後頭部の丸みの位置
・襟足の収まり方
・正面だけでなく、360°の中でのバランス
こうした視点が一貫している美容師は、仕上がりにブレが出にくくなります。写真の雰囲気が良い、なんとなく好き、という感覚も大切ですが、その奥にある「何を基準に整えているのか」まで見えてくると、選び方は少し変わってきます。

重心の位置で仕上がりのイメージは変わります。
今回のお客様は少し大人女性を意識したショートスタイル。
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5SCENE齋藤は、
・シルエット
・重心
・構造
この3つを軸に、ヘアスタイルを整えています。ただ、一つひとつを別々に見るのではなく、360°どこから見ても崩れない形になっているかその全体のつながりとして見ています。
正面だけ整っていても、横や後ろで違和感があれば、それは本当に整っているとは言えません。
だからこそ大切にしているのは、一方向のきれいさではなく、日常の中で自然に見える全体のバランスです。乾かすだけで形になり、時間が経っても大きく崩れにくいこと。その人の骨格や髪質の中で、無理なく収まること。
5SCENE齋藤は、そういう“続くバランス”を大切にしています。
美容室選びで迷うとき、原因は一つではないことが多いです。
伝え方のズレ。
判断基準のズレ。
どこを見て選べばいいのか分からない、というズレ。
そういった小さな違いが重なることで、「なんとなく違う」が続いてしまうことがあります。
このブログでは、そのズレがどこで生まれているのかを整理しながら、自分に合うかどうかを、感覚だけでなく判断できる状態にすることを目的にしています。

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美容室選びで感じる違和感は、一つではなく、いくつか重なっていることが多いです。
それぞれ少しずつ視点を変えながら書いています。
・【美容室難民】自分に合う美容師の見つけ方と、しっくりくる理由。
・【美容室難民】“なんとなく違う”の正体と、美容師が見ているもの
・【大人女性がショートで失敗しやすい3つのこと】表参道美容師が解説
美容室を変えても「なんとなく違う」が続くと、自分に似合う髪型が分からなくなったり、美容室を探すこと自体に疲れてしまったりすることがあります。
しかし、その違和感を「自分の伝え方が悪い」「自分が細かすぎる」と片づけてしまうと、次の美容室でも同じことが起こるかもしれません。
大切なのは、前回の何が違ったのかを少しずつ振り返ることです。
形は好きだったけれど家では扱えなかったのか、希望した長さにはなったけれど雰囲気が違ったのか、それともカウンセリングの段階で自分の感覚が十分に共有されていなかったのか。そこまで分かれば、「なんとなく違う」という曖昧だった感覚が、次の髪型を考えるための具体的な材料に変わります。
そして美容師を選ぶときも、写真の雰囲気だけではなく、その美容師が何を見て、どんな理由で形を決めているのかまで見てみる。自分が髪型に求めていることと、その美容師が大切にしていることが近ければ、美容室選びの基準も少しずつ明確になっていきます。
5SCENE AOYAMAでは、最初から希望をきれいにまとめて来ていただく必要はありません。
これまでの髪型で感じた違和感や、参考写真を見て「ここは好き」と思う部分など、今分かっていることからお話を伺いながら、その方に合う形を一緒に考えていきます。
「うまく伝えられなくて大丈夫」です。言葉になりきっていない感覚まで含めて整理し、それを実際のヘアデザインへつなげていくことを大切にしています。
皆様にとって5SCENEが居心地の良いサロンになれたらと思います。
ご来店お待ちしています。
自己紹介:
2021年5月より5SCENE の仲間となりました。
簡単ではありますがこちらで自己紹介させて
頂きます。
■前職での主な業務
・美容歴15年
・内部スタッフの教育とサロンワークを中心に活動
・2014年〜2019年にかけて中国、台湾へ
定期的に出張をおこない、現地スタッフの
教育と教育プログラムを作成
・2019年〜より、東京エリアだけでなく
横浜エリアの教育責任者として活動
・その他、外部セミナー講師や
ブランド教育カリキュラムの改善業務を担当
前職ではサロンワークだけでなく、
外部セミナーや海外、東京、横浜エリアの教育を
担当させて頂きました。
そこで培った、経験と技術を皆様に
ご提案出来たらと思います。
■現職の主な業務
・5SCENEサロンチーフ
・内部スタッフの教育責任者とサロンワークを中心に活動
・【Aujua】公式オージュアソムリエ取得者
5SCENEでは、スタイリストとスタッフへの技術教育責任を兼任しています。
ヘアデザイン技術はもちろん、お客様のなりたいイメージやお悩みを共有するためのカウセリングを重視し、お客様にとってベストなスタイルをご案内させて頂きます。
皆様にお会い出来る日を楽しみにしています!
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