髪のプロがお伝えする白髪のメカニズム。予防と対策で白髪を改善するための方法
2019/06/13
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表参道|5 SCENE AOYAMA(ファイブシーンアオヤマ)>カラー>髪のプロがお伝えする白髪のメカニズム。予防と対策で白髪を改善するための方法
2019/06/13
こんにちは。表参道の美容室5SCENEの齋藤です。
齋藤 陽介(さいとう ようすけ)
美容師歴14年
主な職歴
・内部スタッフの教育とサロンワークを中心に活動
・2014年~2019年にかけて中国、台湾へ定期的に出張をおこない、現地スタッフの教育と教育プログラムを作成
・2019年~より、東京エリアだけでなく横浜エリアの教育責任者として活動
・その他、外部セミナー講師やブランド教育カリキュラムの改善業務を担当
前職ではサロンワークだけでなく、外部セミナーや海外、東京、横浜エリアの教育を担当させて頂きました。そこで培った、経験と技術を皆様にご提案出来たらと思います。
現在は【5SCENE AOYAMA】にて30〜50代の大人女性のお悩みを解決しヘアスタイルをご提案させていただいています。
年齢を重ねていくと、髪に色々な問題が出て来ますよね。
髪が細くなってきた、、。抜け毛が気になる、、。ボリュームが出ない、、。
など、悩みは何かしらありますよね、、。
そんな中でも一番お悩みとしてお聞きするのが、白髪です。
どんな方でも年齢とともにどうしても避けては通れない白髪。
女性の方でしたら、特に顔まわりなど見える部分に白髪が生えてくると気になりますよね、、。
1本、2本でしたらご自身で抜いたりも出来ますが、全体にとなるとそうもいきませんね。
そんな白髪について、髪のプロが教える白髪対策や白髪を染めるカラーリング、予防法をお伝えします。
そもそも髪の毛の色は元々白いのです。毛髪が頭皮の中で成長する際にメラニンという色素成分が色をつけてくれて黒髪が生えてくる。という構造になっています。
そしてこのメラニン色素は地域や民族で異なり、黒髪・栗色・金髪・赤毛。おおまかに分けると、この4つに別れこれらの色の違いは毛髪内の色素量で決まります。
そのメラニン色素は、黒い色素と赤い色素の2種類があります。
色素量の違いで、
黒い色素が多いと・・・・・黒髪になる
赤い色素が多いと・・・・・赤毛になる
両方の色素が多いと・・・・栗色になる
両方の色素とも少ないと・・金髪になる
となります。ほとんどの方がこの2種類の色素を持っていて色素量で髪の色が違って来ます。
アジア人はこの黒い色素量が多いので黒髪の人が多いのです。
その色素が年齢を重ねていくと、髪の根っこの部分でメラニンを作る力が弱まり、髪の色素量が薄まっていき、やがて白髪になる。という具合です。
一般的に白髪になる順番は
➀鼻毛
➁髪の毛
➂眉毛
です。なぜこの順番かは解明されていません。
つまり、白髪を改善するにはメラニン色素の働きを活発にし、頭皮環境を整えることが大切になります。
上記で説明したメラニンが作られる過程は、髪の根元にある毛母細胞という部分で作られ、この毛母細胞には『メラノサイト』という色素を作る細胞があり、そのメラノサイトが生成したメラニン色素を取り入れることで髪に色がつきます。
このメラノサイトの数が減少するとメラニンが不足し白髪が生えてくるようになります。
メラノサイトを作り出すには『チロシナーゼ』という酵素が必要になり、チロシナーゼが減少するとメラニンが作り出されません。
白髪の原因はメラノサイトとチロシナーゼの不足が原因になります。
白髪が増えてくる理由の1つは年齢や遺伝も、もちろん関係してきますが、その他に関係があるのが生活習慣、食生活やストレス。これは人によって様々で環境によって左右されます。
遺伝の他に主な原因は、栄養の偏り、ストレス、頭皮環境、の3つです。
髪を作る主な成分はタンパク質の一種『ケラチン』という成分です。
その『ケラチン』は18種類のアミノ酸が結合して作られるものです。
ケラチンは髪だけではなく、爪や皮膚の角質層も形成します。
アミノ酸を作るのには食事が大きく影響してきます。
メラニン色素を生成する為に必要なものは、メラノサイトの活性化とチロシナーゼの働きです。
メラノサイトを活性化させる為には、『ヨード』と『アントシアニン』
この2つの栄養が活性化に繋がります。
ヨードは海藻類に主に多く含まれています。
海藻類・・・昆布 ひじき のり わかめ etc
魚介類・・・イワシ サバなどの青魚。カツオ ブリ etc
に多く含まれます。
『ヨード』メラノサイトを作り出す甲状腺ホルモンにとって必要不可欠な栄養素です。
メラノサイトを活性化させて細胞の代謝や成長を促す働きがあります。
アントシアニンはメラノサイトのメラニン色素を生成する働きを活性化するプラス白髪や抜け毛を抑制する効果があります。
アントシアニンを多く含む食べ物・・・ブルーベリー アサイー 紫芋 ナス etc
紫色の食材に多く含まれています。
サプリメントの中にも多く配合されている物も多いです。
チシロナーゼの働きをよくさせる物は『銅』。
銅はミネラルの一種で体内で作ることができない成分です。
食事から摂取してチシロナーゼの活性化に繋げましょう!
銅は豆類や野菜、穀物に多く含まれています。
豆類・・・・・大豆 カシューナッツ 納豆 etc
野菜 穀物・・モロヘイヤ ごぼう かぼちゃ さつまいも etc
ストレスが過剰に多いと、自律神経のバランスが崩れホルモンバランスも不安定になります。
これによって、体の機能が低下しメラニン色素を作るメラノサイトの力が弱くなります。
メラノサイトの機能が低下すると、髪の色となるメラニン色素の力も弱くなってしまい白髪に繋がります。
頭皮環境が悪化すると、頭皮がピンク〜赤くなり炎症を起こしている状態になります。
頭皮が赤い人は頭皮にいる常在菌『コリネバクテリウム』という菌の割合が増えている傾向にあります。
『コリネバクテリウム』が増えていくと髪のやせ細り、抜け毛、白髪の原因にもなります。
黒髪を生やすことはできませんが、それを効果的によういた頭皮ケア(シャンプー、トリートメント、エッセンス)を活用し、現状を維持することは可能です。
よく白髪が生え始めた方から、
『白髪って抜くと増えるから抜かない方がいいって本当ですか?』
と、聞かれます。
白髪を抜くと髪の毛を引っ張って抜くことで、毛根に刺激が与えられます。そのことで、刺激を受けた毛根が炎症を起こしてしまい周りの細胞が死んでしまうことがあります。
抜いた刺激で、先ほどお伝えした『メラノサイト』にダメージを与えてしまい、機能しなくなる要因にもなり、白髪の進行のお手伝いの原因にもなります。
白髪を抜くことで白髪は無くなりますが、デメリットもあり、抜くことより根元付近からハサミで切ることをおすすめします。
白髪を抑制させる為には、色素に働きかけるだけではなく、頭皮の健康を保つことも大切です。
頭皮を健康に保たせる為には亜鉛が必須です!
亜鉛は髪を作るミネラルで、不足すると抜け毛の原因にもなります。
亜鉛を多く含む食べ物・・・ 牡蠣 牛肉 レバー 卵 etc
頭皮が健康に保たれると、健康な髪が生えてきます。
食べ物を注意することも大切ですが、普段使用しているシャンプーも見直すことをおすすめします。
市販のシャンプーは洗浄力が強いので、頭皮に必要な油分を落としたり、頭皮に吹き出物が出やすかったり、頭皮の乾燥に繋がったり、フケの原因にもなるのでシャンプーを見直すことも大切です。
シャンプーに関する記事はこちら⇩
白髪が生えてこないのが一番理想ですよね、、。けれど、そうもいきません。全部白髪に切り替える方もいらっしゃいますが、こまめに髪のメンテナンスや髪質を綺麗にしないと、オシャレに見えません。
そうなると、カラーリングが必須になります。根元を毎月染めるとなると、頭皮にも負担がかかって気になりますよね、、。そんな方におすすめなカラーリング方法をご紹介します。
最近何本か白髪が気になるなぁ、、。鏡で見ると見えるところに白髪が生えてきた、、。
5SCENE冨田のお客様からもこのような声を時々頂きます。
このような時は、1,2本くらいであれば抜いたり切ったりもできますが、見える部分に何本もとなると、なかなか難しいですよね。
そのような時は、白髪のみ狙って染めることが可能です。全体の色に合わせて染めることで、白髪も気にならず、頭皮への負担も少ないので白髪のみをピンポイントで染めることがおすすめです。
今までヘアカラーで染めていたけど、白髪が生えてきて気になりだした方にもおすすめです。
全部を白髪染めをしてしまうと、暗めの仕上がりになってしまうので、白髪部分のみ白髪を染めて、他は今まで通り染めることも可能です。
毎月、毎月カラーリングをされる方も頭皮への負担を気にしている方が非常に多いです。
そんな方には見える部分のみ部分カラーがおすすめです。
顔まわり+表面の見える部分のみカラーリングをする方法です。(束ねたりされる方は襟足部分の見えるところも)
メリットとしては、全体を染めないで見える部分のみなので頭皮への負担を軽減することと、時間がいつもより短縮されます。全頭を染めるとなるとブロー込みでトータル1時間30ほど時間を頂いていますが、部分的だと1時間前後の時間になります。なので時短でのカラーが可能です。
デメリットとしては内側をめくると白髪が染まっていない。ということです。
見える部分はしっかり染まっているので、2回に1度の割合でおすすめです。
美容院もそんなに頻繁に行ってカラーリングができない方は根元をぼかしながら染める技法バレイヤージュで少し明るくして白髪をぼかす方法がおすすめ。
白髪をしっかり染めると根元が伸びてきた時に伸びた部分がはっきり出てきますが、バレイヤージュで染めると根元をぼかしながら染めるので、根元が伸びてきても馴染んで見えます。
他はハイライトという技術で細かく明るい部分を作って白髪となじませるやり方。
白髪染めで暗くなってしまいたくない方や、明るめに白髪を染めてほしい方におすすめのカラーリングです。
バレイヤージュ関連の記事はこちら⇩
いかがでしたでしょうか?
白髪は頭皮のメカニズムに様々なことが起こり生えてきます。
全く生やさないということはできませんが、食生活や生活習慣、使用しているシャンプーなどのヘアケア剤で抑制もできます。
全部白髪にすることも方法の1つですが、頻繁にカラーリングをされている方も染め方に一工夫で頭皮に負担なく染めれたり、オシャレに白髪と付き合うこともできますよ!
是非参考にしてみてください!
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表参道駅A5出口徒歩3分 駐車場完備
プラダを曲がって直ぐの場所
皆様にとって5SCENEが居心地の良いサロンになれたらと思います。
ご来店お待ちしています。
自己紹介:
2021年5月より5SCENE の仲間となりました。
簡単ではありますがこちらで自己紹介させて
頂きます。
■前職での主な業務
・美容歴15年
・内部スタッフの教育とサロンワークを中心に活動
・2014年〜2019年にかけて中国、台湾へ
定期的に出張をおこない、現地スタッフの
教育と教育プログラムを作成
・2019年〜より、東京エリアだけでなく
横浜エリアの教育責任者として活動
・その他、外部セミナー講師や
ブランド教育カリキュラムの改善業務を担当
前職ではサロンワークだけでなく、
外部セミナーや海外、東京、横浜エリアの教育を
担当させて頂きました。
そこで培った、経験と技術を皆様に
ご提案出来たらと思います。
■現職の主な業務
・5SCENEサロンチーフ
・内部スタッフの教育責任者とサロンワークを中心に活動
・【Aujua】公式オージュアソムリエ取得者
5SCENEでは、スタイリストとスタッフへの技術教育責任を兼任しています。
ヘアデザイン技術はもちろん、お客様のなりたいイメージやお悩みを共有するためのカウセリングを重視し、お客様にとってベストなスタイルをご案内させて頂きます。
皆様にお会い出来る日を楽しみにしています!
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