『白髪染め 暗くなりすぎた!』そんな時どうする?プロの対処法をご紹介
2020/07/26
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2020/07/26
自分で白髪染めやおしゃれ染めをして暗くなりすぎてしまった時「どうしよう…」と焦りますよね。
実は白髪染めもおしゃれ染め(髪色戻し)も1度暗く染めてしまうと明るく戻すのがなかなか難しいというのが実情です。
無理にまた自分で戻そうとするとかえって失敗したり、髪に大きなダメージを与えてしまいます。
『どうして暗くなりすぎてしまったら明るくするのが難しいのか』
『白髪染めで暗くなりすぎてしまった時の対処法』
を詳しくご紹介します!
ヘアカラーは大きく分けて黒髪用のファッションカラーと白髪用の白髪染めがあります。
ファッションカラーと白髪染めは配合している色素や髪を脱色する力に違いがあります。
また白髪染めの中にもヘアダイ、マニキュア、ヘナなど数種類あり、成分や髪の毛の構造のどの部分に色味が入るのか違いがあります。
まず、黒髪と白髪の違いはなんでしょうか?
それはメラニン(色素)が含まれているか含まれていないかの違いです。
メラニンは毛根の近くに存在するメラノサイトという色素を作る細胞で作られていますが、 加齢やストレスなどによってメラノサイトの機能が弱くなると色素が作られなくなったり、毛根に色素が運ばれにくくなって白髪になります。
黒髪用のファッションカラーは目標とする髪色にするための色素(例えばアッシュやマットなど)が主に含まれています。
ですが、白髪染めの場合はそれにプラスして白髪と黒髪の差を無くすためにブラウンが多く含まれています。ブラウンの色味を多く含むことによって白髪を目立たなくするのです。
先ほど説明したように白髪染めや髪色戻しのようなカラー剤にはブラウンの染料が多く含まれています。
ブラウンの染料の含有量が多ければ多いほど髪の明るさは暗くなります。よって、その髪を明るくするにはある程度、またはかなり強めのブリーチ力がある薬剤で脱色しなければなりません。
ブリーチ力が高い薬剤で脱色してもムラになってしまう場合が多い上に髪に与えるダメージが大きいので美容師でもかなり難しい施術です。
ましてやセルフカラーでやろうとするのは至難の業です。
白髪染めで暗くなりすぎてしまったらもうどうすることも出来ないのか…
そんな事はありません。
セルフカラーで綺麗にムラなく明るくするのはかなり難易度が高いですが、私たちプロのテクニックでカバーする方法があります。
それは
ハイライトで明るくする方法です。
暗くなりすぎてしまった髪の毛全てを均一の明るさと色味に戻すのはかなり難しく、ダメージが大きいですが、ハイライトで部分的に明るくすることで全体的に明るく見せることができ、ダメージも少なく抑えられます。
ハイライトとはベースの髪色よりも明るい薬剤を使って部分的に明るい毛束を作ることです。
ハイライトの入れ方は様々ですが、暗くなりすぎた髪色を明るくする時、私の場合は通常5〜10枚程度のホイルを使って細い毛束を数本作っていきます。
お客様からは「そんなに少しでいいんだ⁉︎」と驚かれますが、顔周りやトップ(表面)に効果的に入れることで髪の表情に流れも出て全体に明るくトーンアップして見せることができます。
〈実際に5枚のホイルを使ってハイライトを入れた時の仕上がり〉
この方法だとホイルを入れる部分にだけ明るい薬を使えばいいのでダメージも最小限に抑えられます。
ハイライトを入れて部分的に明るい毛束を作ることによって髪色をトーンアップさせる方法をご紹介しましたが、この方法が上手くいかない場合もあります。
それはハイダメージ毛にしっかり暗いヘアカラーが入ってしまっている場合です。
例えば、長年ホームカラーで黒に近いヘアカラーに染めている場合はご自身でカラーしているため毎回毛先近くまでカラー剤が伸びてついてしまい色素が蓄積している上にハイダメージになっていることが多いです。
そういった場合は明るい薬を使っても色素が抜けない場合が多く、明るい薬を使うことによってダメージをひどくしてしまう可能性が高いのであまりお勧めしません。
また、ヘナや酸性カラー(ヘアマニキュア)でしっかり黒めの色に染めてしまった場合も一度の施術で明るくするのは難しいです。
特にヘナはメーカーや明るさによってかなりの差があり、髪質やダメージも重なるとかなり脱色しにくい場合があります。
こういう場合は2〜5回の施術を要して少しずつベースの髪色の明るくしていきながらハイライトを入れたりしてトーンアップしていきます。
いずれにせよ一度の施術では明るくすることは難しいですが、徐々に時間をかけて明るくすることは可能です。
これまでご説明したようにご自身で明るく戻そうとするとムラになってしまったり、ダメージを大きくするだけで終わってしまうことが多く結局美容室に行かなくてはならなくなります。
暗くなりすぎてしまった白髪染めはどんな方法でどの薬剤を使ってリカバリーするかで仕上がりは全く違います。
私自身も20代の頃から白髪染めをしていたこともあり、白髪染めをされるお客様を多く担当してきました。
現在は半分以上のお客様が白髪染めのお客様です。
同じ白髪でもお客様によって髪質も違えば、どのように仕上げたいかも全く違ってきます。
白髪染めでも明るさを楽しみたい、もしくは艶のある自然なブラウンにしたいなど様々です。
こういった声に応えて毎回髪色を楽しんでいただけるように努めてきましたし、これからも施術していきたいと思います。
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